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2m26
FIRE HORSE.
Firefly.

茅葺きの屋根に雪が積もっている。今、私のお腹に新しく息づく羽根を感じている。
川沿いの農家に住み、改修を始めてからはや5年、日本で暮らし働き始めてから10年になる。計画などは何もなかった。いや、いつも扉を開けて、未知の出来事を受け入れる計画があったのだ。
2021年6月、京都の町家再建を終え、日本の伝統建築における原材の重要性を発見し始めた。木、畳、藁縄や籠、衣、土壁の混和、間仕切りの手漉き和紙——原材は至る所に溢れ、それらと戯れ深く追求したいと思った。
それから、私たちは京都の田舎の大きな谷に辿り着いた。再び息を求める家、光を願う庭、清流を捧げる川、背景に広がる落葉樹林。私たちを予期していなかった生活環境は、独自の意思決定システムと共有責任をもたらせた。そこは、実験と学び、発見の場であり、何よりも「生きている建築と建設」の実践の場になった。さあ始めよう!と私たちは誓い合った。
三週間、雨季が始まる前、毎晩、川の上で予期せぬ踊りが繰り広げられた。煌めくものたちは日増しに増え、やがて私たちは皆、水鏡の中でくるくると舞い踊った。これらの誘いに抗うことはできない日々がやってきた。
こうして私たちはあらゆることを問い始め、この新たな領域に耳を傾け、対話を交わした。茅葺き屋根の改修用資材の準備(野原から茅を刈り取り、乾燥させ、屋根に貯蓄していく)は、私たちが暮らす場所について多くのことを教えてくれた。全ては興味深く自明で喜びに満ちた営みだった。5月に稲を植え、8月に杉の樹皮を採取し、9月に稲を刈り、10月に竹を伐り、11月にススキを刈り、冬に木材を伐る。自然から建築の材料調達を通して循環する暮らし。自然の提供があり、私たちが命という時間とエネルギーを費やしてその生物の多様性を高め、やがて動物たちが加わり、土地の維持や肥沃化を助け、日々の営みが結実して貢献することを。
この循環には原始的な何かがある。土地が家を形作り、家は生き物に休息の場を与え、生き物は土地を維持する。
この家には永遠の何かがある。それは手と手を繋ぎ、共に年を重ねる。
2026年6月、丙午、蛍、私たちは第一子の誕生を心待ちにしています。
melanie and sebastien
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Photographs : Hanayo

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