toggle

2025-08

AAWAA

Aug 19, 2025 | Exhibitions, News 

YM_72dpi_1200px

 

COSMIC WONDER主宰であり美術作家のAAWAAの個展をタカ・イシイギャラリー 京橋にて開催いたします。

また、本展開催にあたり、丹の作品集が赤々舎から刊行される運びとなりました。

ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

 

丹についての探究も早三年間が過ぎようとしています。 美山から丹後半島へ、柴犬を連れて共に通い、目まぐるしく移ろう暮らしの中で丹に耳を済まし、 丹園の風土から遂げに立ち上がるものを掴もうとしました。 どこか記憶の奥にあるような印象は、私の眼差しの奥を焼き、それらははらはらと静かなところに落ちていきました。 鈴虫の鳴くころ 、丹の記憶が二つの空 間 に結晶します。

AAWAA

 

2025年8月30日(土 )一 9月27日( 土 )

会場: タカ・イシイギャラリー 京橋

オープニング・レセプション: 8月30日(土)17:00 – 19:00

 

*AAWAA「丹」刊行記念トーク

日時: 8月30日(土)16:00 – 17:00

会場: TODA BUILDING 4階 CONFERENCE ROOM 403

ゲスト: AAWAA(美術家)、徳田佳世(NPO法人 TOMORROW代表)、橋詰隼弥(「あしたの畑」プロジェクト・マネージャー)

予約制(定員: 30名)

タカイシイギャラリー京橋

正午 一 午後 7 時日 ・ 月・ 祝祭日は定休日

東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階

+ Share

 

AAWAA
蚤の市

Aug 11, 2025 | Free Press 

FreePress-toji

 

私は10代の頃から蚤の市に行くことがとても好きです。学生の頃は蚤の市で見つけた60年代から70年代の 服や靴を見つけて、自作のアクセサリーなどを付けて楽しんでいました。今でも旅先へ行くと必ず蚤の市 の日程を調べてそこへ行きます。たくさんのガラクタや古道具、骨董品の中から、その時の気持ちに合っ たものを見つけ出すことは、古物に自分の内を映し出し、それらを通して今の心象風景が現れるような感 覚があります。幼い頃に持っていたような大切な何かを見つける目線で古物を探すのですが、その行為は 私にとってこの上無い喜びです。古いものを探すことは人生の中で一番好きなことと言っても過言ではな いかもしれません。上手くは表現できないのですが、これだと思うものを見つけると、過去と現在が繋がり、理想的な空間を手に入れたような特別な瞬間がやってくるのです。

私の親友のElein Fleissも蚤の市が大好きで、二人で市に行くとその日が終わるくらいです。市場に着くと別 行動をするのですが、時間を決めて集合場所に集まる約束をしても、その約束は守られないのです。今ではアーティストと古いのもの扱うことを仕事の一つとしている彼女は、フランス南西部のサン・アントナ ン・ノーブル・ヴァルにアンティークショップ「 Le Batèl」も経営しています。

京都では東寺や北野天満宮で毎月のように蚤の市が開催されており、私は月初めの日曜日にある東寺のガ ラクタ市に夢中になっています。毎月21日は東寺弘法市、25日は北野天満宮骨董市などが開催されてい る。 子供の頃、大量の骨董品の壺や家具などが溢れた館で好きなものを探すという夢を時々見ていました。中 国の民話で壺の中にある骨董市場の世界に入った男がそこから出て来れなくなったという話を読んだ時、 私の行く末を暗示しているような、妙に腑に落ちる話だなと思ったことを思い出します。人はなぜ古物に惹かれるのでしょうか。

 

Text and photograph by AAWAA

+ Share