• 02-15
    15. 手漉き和紙の座布団
    荒々しい樹皮の入った土佐楮の和紙。自然と漉き手がつくりだす紙の表情、深く心に響く美しさをもつ。
  • 02-09
    09. 葛布と手漉き和紙のポジャギ
    葛布と土佐楮和紙をあわせた手縫い仕立て。自然布とよばれる葛布は葛の茎の靭皮繊維を糸にして機した布。遠州地方では経糸に綿糸を用い、緯糸は葛に撚りを掛けない平糸で織り上げる。艶のある平糸で織り上げた葛布は独特の光沢がある。
  • 02-10
    10. 葛布の野草袋
    梅雨が終わるころ葛の蔓を刈り取る。蔓は太くて、繊毛が生え、枝分かれがすくなく、すっと伸びた蔓を探し採取。束ねた蔓を鍋にいれて湯で煮、水で晒。すすきを刈り取り、水はけのよい地面に室をつくる。そこへ晒した葛の束を入れ、その上からススキをかぶせ、雨に濡れないようにする。翌日、室の中の葛が温度を持ち始め、ススキに付着する菌により葛が発酵する。発酵が丁度よいころ、葛の束を室からだすと、表皮が溶けている。
  • 02-11
    11. 葛布のスカート
    きれいな川の流れで葛を洗う、表皮がとれ美しい蔓が現れる、これが靭皮という。草の上でまっすぐに伸ばし乾燥させる。乾燥した葛苧を手で裂く。適度な太さになった葛を「葛布結び」でつないでいき苧桶に入れる。苧桶にある葛糸を箸に八の字状にかけてキュウリ状の「葛つぐり」を作る。葛つぐりを水に濡らし杼に葛糸をいれる。綿糸などの経糸を機にかけ整経し、杼で緯糸である葛糸を入れ織り上げていく。
  • 02-12
    12. 紙衣の長羽織
    土佐楮の手漉き和紙で作られた紙衣。石灰煮こんにゃく加工により強い紙に。薄く緑かかった色は楮へぐりの時に、樹皮近くの繊維を残したことによる。有機栽培綿の裏地をつけて。
  • 02-13
    13. 紙衣の長羽織
    かげろふの 我肩にたつ 紙子かな 芭蕉
    軽くてかさばらず、たためば小さくなり、広げれば体を包め、寒さを防ぎ、虫除けにも重宝がられた。紙衣を着た人々は仏僧に始まり、武将、江戸期には一般庶民に広がった。俳人、茶人が愛用し、わび、さび、風雅な心の衣として。
  • 02-14
    14. 手漉き和紙の袱紗
    手漉き和紙の希代な手仕事のかたらぬ美。楮刈り、楮蒸し、楮へぐり、煮熟、晒し、ちり取り、叩解、撹拌、紙漉、圧搾、乾燥、選別の多くの行程を経て紙となる。
  • 02-15
    15. 手漉き和紙の座布団
    荒々しい樹皮の入った土佐楮の和紙。自然と漉き手がつくりだす紙の表情、深く心に響く美しさをもつ。
  • 02-09
    09. 葛布と手漉き和紙のポジャギ
    葛布と土佐楮和紙をあわせた手縫い仕立て。自然布とよばれる葛布は葛の茎の靭皮繊維を糸にして機した布。遠州地方では経糸に綿糸を用い、緯糸は葛に撚りを掛けない平糸で織り上げる。艶のある平糸で織り上げた葛布は独特の光沢がある。